朝は二度と来ない。

 二日酔い。
 しかし迎え酒。

 開門前に行くなんて何ヶ月ぶりだろう? 
 
 いろんなことがありすぎてこのシーズンはものすごく早く過ぎていった気がする。
 ついこないだ、署名活動をしていたというのに、もう11月だ。
 三宮で声を張り上げたり、ウイングの前でいろんな人に声をかけたり、長居でジュビロサポーターにも署名してもらった。
 もちろん私はヴィッセルサポーターではないから、その他の地にいったわけではない。
 今まで一緒に行動してきた「アツい奴等」は全国で署名活動をした。
 各地から署名の用紙が送られてきた。

 あの頃は確かにみんながひとつになっていた。
 そのはずだった。

 ほんの少しのズレから全ては終焉に向かっていった。
 本当はもっと前からその兆しはあったのかもしれない。

 今日は久々にゴール裏で応援した。あまりに久々だったので前半で一度喉をつぶした。
 飛び続けていたら膝が痛くなった。腕もだるくなってきた。
 でも私は長い間、ずっとしてきたことではなかったのか?

 ゴール裏で馬鹿なこともたくさんやってきた。
 あのときは「今日」がくるなんて知らなかったから。

 ゴール裏を去った人がいる。あれだけ好きだった場所から消えた人がいる。
 その場所から去ることを選ぶくらいの何かがあったことを忘れてはいけない。

 後半残り5分。
 あと5分で終わりが来てしまう。
 ユニバで雨の中応援したこと、変なグラサンで集まったこと、Tシャツを作ったこと、ラインダンスをしていたこと、ゲーフラを作ったこと、車で遠征したこと。
 この場所で確かに彼らが跳んでいたこと。
 終わらないでほしかった。
 最後の笛が吹かれる時間がこなければいいと思った。

 私たちのいちばん思い出が詰まっている場所で、いちばんつらい思いをすること。
 それが私にできる終わり方。
 声を出して跳んで手を叩いて。
 それは単なる自己満足でしかない。
 ヴィッセルの勝利のために、というよりは、去っていった人たちに対する思いを悔いのないように今日で終わらせるため。

「自分はサポーターとして死んだ」
 そういうのなら。
 私も悔いのないようにヴィッセルのゴール裏で散るしかない。
 重みは違う。考え方も違う。だけどあのときは一緒にいたはずだから。
 この場所でなければ会えなかったから。
 
 雲ひとつない空
 白と黒
 笛の音


 今まで一緒に過ごしてきた彼らへ  
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by tatsumakido | 2004-11-23 22:34 | サッカー
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